ワタル
アダルトVRを初期のころから見始め、今では2000本以上を視聴済みの異常者。AVメーカーから招待された経験もあり、数名の監督と話したこともあるVRマニア。
当サイト「ヌケガケ」ではアダルトVRの良作品を紹介していますが、そもそも「いいVRってどういう作品なのか?」と疑問に感じる人がいるかもしれません。
カンタンに言えば、「いいVR=没入感の高いVR」です。では、「没入感の高いVR」とはどのようなVRなのでしょうか。

自分に問い正してみました
今まで2000本のVRを見てきた僕としては、重要になるのはこの辺りだと感じます。
- 画質
- 音や声(スタッフの物音、男優の息・声がない)
- 演技
- 構成
「AV女優の見た目」については、人によって好みが異なるのでここでは問いません。「エロさ」は重要なのですが、画質や演技がひどければ無関係になります。
売れっ子のAV女優でも、VRではコケることがよくあるという事実を考えてみると、エロさよりも演技の方が大事だと言えるでしょう。
以上を踏まえた上で、「いいVRとは何か」を考察していきます。
アダルトVRの製作側に求められる最低限の9要素

「いいVR」を決めるためには、標準となる「そこそこのVR」を決める必要があります。

最低ラインを超えている
VRのことです
- 画質 – 現在の最高画質が10だとすると7以上
- FPS – 60fps以上がマスト
- 音質 – 音の位置が正常で環境音、スタッフの物音や声がない
- 男優 – 声なし、息は極力なし
- カット – 多すぎない
- 距離感 – 違和感が少ない
これらを含めて、細かく見ていきましょう。
「高画質」を謳うのなら嘘偽りなしで
最新のアダルトVRの画質は、基本的にどれもキレイです。多くの作品は問題ありません。

ですが、たまに「今時どうしてこんな画質なの?」と言いたくなるVRはあります。なのに「HQ版」「高画質」としてリリースするのは、さすがに論外です。

返金して欲しいとすら思います
それはさておき、画質は没入感に大きく関係しているので、高画質なものほど「いいVR」になり得ます。
FPSは60以上がマスト
FPSとは、1秒あたりに連続して映し出される画像の数のこと。

動画は画像の連続です
最近ではどのVRも60fpsになっています。これは「1秒間に60枚の画像が連続している」ということです。
古めのVRだと30fpsもありますが、現在は60fps以上が標準です。

アダルトVRは音質を軽視しがち
多くのアダルトVRを見てきて感じるのは、音質が軽視されがちなこと。高級なヘッドホンやイヤホンで音を聴いてみると、酷いものが多数だとわかります。
そのため、没入感を高めたいのなら安いイヤホンをお勧めしています。
「音の良さ」については今後に期待するとして、次は音量について。耳元で囁いているシーンで、音量の小さい作品があります。

これは、現実では
あり得ません
また、「音の位置」がおかしなVRもあります。右耳に囁いているのに真ん中から声が聞こえてくると、違和感がすごいです。
この辺りは編集で手抜きでもしているのか、きちんとできているVRは少ないと感じます。
スタッフの物音や声はゼロにするべき
アダルトVRの「イチャラブモノ」は、好きな女優と自分だけの空間で、イチャイチャするジャンルです。

二人だけの時間を過ごせます

なのに、たまにスタッフが台本をめくっているような音や、足音が聞こえたりと、「人の気配」を感じてしまい、没入感が削がれることがあります。
軽い物音だけならまだしも、監督の指示する声が入っていると最悪です。「編集した後に確認すらしていない」としか思えません。

そもそも売り物にしては
いけないはずです
「スタッフの物音や声が入っていない」というのは、アダルトVRにおいて最低限必要なことだと感じます。
男優の声はNG!息もできるだけゼロに
男優も人間なので、激しい動きをすると息が荒れるのはわかります。
でも、アダルトVRではユーザーが「女優とセックスしている」と思わせるのが重要なので、可能な限り息は聞こえないのが望ましいです。

耳に入ってくると
気持ち悪いです
「ハアハア」という息は度が過ぎると一気に冷めてしまいますし、声が入っているのは論外。売り物にしてはいけないはず。
度が過ぎたものは減りましたが、「男優の息や声が聞こえない」というのも、「いいVR」に大事な要素になるでしょう。
AV女優との距離感に違和感がない
最近では少なくなりましたが、今でもAV女優との距離感がおかしなVRは存在しています。
- 女優との距離が遠い
- キスが届いていない
遠くにいるように見えるのはおそらく、女優の全体を映そうとしているのが原因だと思いますが、それは2Dでやればいいだけのことです。
たまにFANZAで「もっと身体を見たい」というコメントを見かけますが、これも「2Dの作品を見たらいいのでは?」で終わる話です。

よくわからない
コメントですよね
フェラの時も、やたらと近づいている作品を見かけます。あまりにも近過ぎるので、没入感はゼロに。2DのAV制作と同じ感覚で作っているのでしょう。
2Dエロ動画のフェラアップ例

パイズリも同じで、近過ぎる作品があります。たまにパイズリとキスを繰り返すようなシーンも見かけますが、パイズリしながらのキスは絶対に不可能です。
このように、「あり得ない距離感」のVRは今でも多数あります。「パイズリ特化アングル」のような特殊なものでもない限りは、しっかりとチェックして欲しいです。
チンポジが適切・カットが少ない
アダルトVRは「女優との仮想セックス」を楽しむためのものです。なのに、自分のチンコポジション、いわゆる「チンポジ」が画面中央からズレていると、挿入している感じがありません。
通常のチンポジ例

ダメなチンポジ例

さすがに「ズレすぎ」なVRは減ってきましたが、今でも「どうしてそこになんの?」と言わざるを得ないVRもあります。
あまりにもひどいと、「さすがに返金してくれませんか?」と思うほど。
位置を調整できるHMDもありますが、だからといって「ユーザーが調整したらいいんじゃない?」と、編集や撮影のミスを許すのはおかしな話。

チンポジは確認して欲しいです
また、カットが多いと時間が途切れているように感じるので、没入感は薄れます。できる限りカットが少ないと嬉しいです。
体位は複数パターンあったほうがベター
アダルトVRは固定カメラで撮影することが多いので、登場する体位はほぼ限られています。
- 正常位系
- 騎乗位系
- 対面座位系
あとはバックがあったり、なかったりぐらいの作品がほとんど。おそらく、上の3つ系統の体位さえおさえておけば、問題なさそうです。
![右手がとまらないチンこきナースが優しく寸止め囁き淫語!恥JOI射精管理クリニック [主観バイノーラルASMR仕様] 神宮寺ナオ](https://nukegake.com/wp-content/uploads/2023/10/midv00435jp-9.jpg)



逆に言えば、どれかが欠けているとユーザーは物足りなさを感じるかもしれません。
作品の内容によっては「騎乗位のみ」でもOKかもしれませんが、基本的に3つ系統の体位は必要だと言えるでしょう。
アダルトVRにはストーリーやシチュエーションも必要
アダルトVR初期の頃は、シンプルに「女優とセックス」ができれば良かったのですが、最近ではある程度のストーリーやシチュエーションが必要とされています。
例えば、ナースモノなら「患者とHなナースの恋愛劇」だとか、筆おろしモノなら「友達のお姉ちゃんから誘惑されての童貞喪失」などです。

細かく作り込んだほうがいいのかどうかは、ユーザーによって大きく分かれそうなのでどちらでもいいのですが、たまに意味不明なものを見かけます。
一貫性がなかったり設定に無理があると、VRで重要な没入感が失われます。
ナースモノだと女優がナースキャップをつけていると、一気にAV感というか、コスプレ感が強まりますし、いい年齢の女優がセーラー服を着ての女子高生役となると、さすがにキツイです。
リアル感をどこまで追求するのか
アダルトVRは没入感のために「リアル感」を演出して欲しい。
とはいえAVなので、現実ではあり得ないことも起こります。「リアル感とか、そんな野暮なこと言わなくても良くないか?」と言いたくなる男性もいるでしょう。
でも、「あまりにも現実的ではない」となれば話は別です。
- ロクなストーリーもなく、いきなりハーレムスタート
- 道端で話しかけられて「私とHしよ?」と誘われる
- 風俗でもないのに当たり前のようにオイルプレー

どういうこと?なVRは
たくさんあります
自然・無理のないシチュエーション、Hに至るまでの「リアル感のあるストーリー」があってこその「気持ちいい仮想セックス」だと考えます。
そういう意味では「恋人設定のイチャラブモノ」は、一番リアル感があるのかもしれません。

AV女優ぐらいに可愛い女性と恋人になるのは、ギリギリあり得るかもしれませんからね。
ちなみに、サキュバスやゾンビなども現実的ではありませんが、「そういう世界を体験する」という意味ではストーリーとしてはアリです。
AV女優に求められるアダルトVRでの演技力

以上はアダルトVRの製作側に求められる要素。これらを踏まえた上で重要になってくるのが、女優の演技力です。
正直、見た目よりもかなり重要な要素になります。
どれだけ美人でスタイルが良くても、演技がダメなら売れないのは歴史から見ても明らかです。売れっ子AV女優を出演させても、「なんだこれ?」なVRが多いと思いませんか?

めちゃくちゃ多いです
そのためAV女優には、最低でも目線を外さなこと、役になりきって演技する能力が必要だと感じます。
素晴らしい演技力のAV女優を参考に
現状、VRで「演技力が素晴らしい」と言えるAV女優は、全体の1割もいません。
素晴らしい演技力のAV女優例




一方で、「可愛いだけ」「キレイなだけ」な女優もいますし、たまに「これはちょっと…」と数分で視聴をやめてしまうレベルの演技をする女優もいます。
「アダルトVRで素晴らしい演技をするAV女優」を参考にして、「カメラの向こうにいるユーザー」に対しての演技を極めて欲しいです。
製作側とAV女優の演技力の組み合わせで「抜けるVR」が生まれる

ここ最近FANZAにて、新作のアダルトVRで厳しいレビューを見かける機会が増えました。

おそらく古参のVRユーザーです
そのため、「いいVRとはなんなのか?」を考察してきましたが、文句の多い記事になってしまったかもしれません。
でも、製作側が最低限の要素を満たすだけではなく、それ以上のクオリティーを追求し、AV女優がVRのための演技をすることで、「いい作品」が生まれるのは間違いありません。
「たかだか2000ほどのVRを見てきただけの人間が、何を言ってんだ?」と思うユーザーや、監督もいるかもしれませんが、以上は正直な感想です。
新作VRも見てはいますが、アダルトVRで一時代を築いたAV女優が出演していた「古めのVR」の方が、今よりも「いいVR」と感じることは多いです。


最近は「女優が変わっただけで、内容は前と全く同じ」なVRが多いのも理由だと感じますし、「女優が過去作の設定に縛られすぎなのでは?」とも感じます。
女優がもっと自由に演じられる舞台を作ってあげると、とんでもなくエロいVRができあがるのではないでしょうか。
何十回、何百回と見ても抜けるようなアダルトVRに期待したいですね。
コメント