ワタル
アダルトVRを初期のころから見始め、今では2000本以上を視聴済みの異常者。AVメーカーから招待された経験もあり、数名の監督と話したこともあるVRマニア。
2016年、アダルトVRが国内で販売をスタート。画質や尺の向上などによりユーザーを獲得していき、今では2DのAVではなく、「VRじゃないと抜けない」なんて男性も増えました。

僕がそうです

でも、VRには「固定カメラを使って撮影する」という縛りがあるため、多くの作品は「男性が受け身になるセックス」になっています。
M男ならなんの問題もありませんが、「攻めたい!」という男性にとっては物足りなく感じるかも知れません。

そこで生まれたのが
「ハメ撮りVR」です
なんじゃそりゃ?な方に向けて、「ハメ撮りVR」とは何なのかを解説していきます。
ハメ撮りVRに期待された「新しいエロの世界」

通常のアダルトVRは、男優の前でカメラを固定して撮影します。
カメラのレンズは視聴者の目になるので、AV女優はカメラに対して演技をすることになるのですが、この撮影方法による問題が、いくつかありました。
アダルトVR初期の頃は特に、目線やキスの位置がズレている女優が多く、完璧にこなすにはある種の特殊技能が必要でした。

アダルトVRでの演技力です
素晴らしい演技力のAV女優例




2Dで演技力に定評があっても、「VRは苦手」という女優もいるほど。演技力がない女優のVRだと、かなり酷いものもあります。

それほどに女優の負担が
大きな撮影なのです
男優は想像以上に、無理な姿勢で撮影をしていますし、自由に動けるシーンはかなり少ない。男優もかなりの負担を抱えています。
一方で「ハメ撮りVR」は、男優がメガネのようなカメラを装着するので、女優としては2DのAVを撮影するのと近い形での撮影が可能になりました。

つまり、女優はもっと自由に動けるようになり、監督は表現の幅が増え、効率よく撮影できるようになったのです。
多くの問題点を抱えていたハメ撮りVR

いいことづくめに聞こえるハメ撮りVRですが、今のように浸透するまでに、多くの問題点を抱えていました。
歴史を振り返ってみると、「ハメ撮りVR」という言葉を初めて見たのは、考案者の鈴木さんによる「ハメ撮りVR制作中」というSNSでのコメント。
僕を含めたアダルトVRのヘビーユーザーは興奮しました。いったい、どんなVRになるのだろうかと。
そんな期待に包まれた初期作が、こちらです。

枢木あおいといえば、アダルトVRで完璧に演技をこなす女優です。彼女のハメ撮りVRにはかなり期待したのですが…

問題点を解説します
男優が女優と会話をしていた
「ハメ撮りVR」を「ハメ撮り」として撮影したかったのかもしれませんが、男優が会話することにより、「男優=自分」というVRの良さがなくなりました。
次にリリースされた栄川乃亜のVRも見ましたが、こちらも男優が話しているという。可愛さは素晴らしかったのですが、やはりユーザーから批判を受けました。

これを「よし」とする意見もありましたが、それなら普通のハメ撮り作品にすればいいだけのお話。結局、今では男優が話すことはなくなっています。
男優の息がダイレクトに入ってきた
アダルトVRではユーザーが出演者になるので、男優の「ハアハア」という息が耳に入ってくると、一気に没入感は削がれてしまいます。
VR初期の頃もありましたが、ハメ撮りVRでも同じ問題がありました。

かなりキツかったです
ハメ撮りVRのカメラはマイクが顔に近くにあるるため、どうしても息が入りがち。初期は男優の息がうざすぎて、耐えられるものではなかったのです。
今ではかなり改善されて、「うざい」と思えるレベルのハメ撮りVRはほとんどありません。
画質があまり良くない
ハメ撮りVRは男優の頭に固定するため、カメラを可能な限り小型化する必要がありました。
この影響により、今までのVRと比べてみると画質が低下。僕は初めて見た時、正直に言って「う~ん」と頭を傾げてしまいました。
大きな動きが多くてVR酔いが発生
「VRは酔いやすい」と言われることもありますが、固定カメラで撮影されたアダルトVRで酔うことはほとんどありません。

しかし、ハメ撮りVRは男優が動くとカメラも動くため、VR酔いが発生します。初期の頃は特に酔いやすくなっていました。
実はあったハメ撮りVR
知る人ぞ知る。初代ハメ撮りVRっぽいこちらの作品。

リリース当初のレビューは満点だらけ。固定カメラではないため視界が動くので、「さぞ臨場感のあふれるVRになっているはず」と期待して視聴しました。
が「コレじゃない」感がすごいというか、「いくら何でもひどい」という内容。画質は酷くて、出演男優は白い胸毛、画面が激しく動くのでVR酔いもする。

速攻で見るのを
やめたほどです
チャレンジ精神は良かったのですが、残念な結果に終わっています。
ハメ撮りVRによって生まれた素晴らしき点
残念なスタートを切ったハメ撮りVRでしたが、改良を重ねて今では多くの作品がリリースされています。


さらに、ハメ撮りVRによって新しい表現が生まれたり、女優の負担が減ったりと、いい点も目立つようになりました。

紹介します
2DのAVと同じように撮影できるようになった
アダルトVRでは、固定カメラの向こうにいるユーザーに向けて演技をするため、女優の演技力が重要になります。
- 空気感の出し方
- 目線や話し方
- キスの位置
特殊な能力のため、2Dでの売れっ子女優がVRに出演しても、人気にならないこともよくあります。
でもハメ撮りVRなら、男優の顔を見ながら撮影できるので、2DのAVと同じ感覚に。その結果、「VRは苦手」なAV女優でも生き生きしていたりと、いい結果を出しています。
ハメ撮りVRで演技力の問題を解消
今までに2000本以上のアダルトVRを見てきましたが、中には演技力が低い女優もいました。

その数は決して
少なくありません
中には2DのAVなら問題なく演技できている女優もいるのに、不思議なものだと思っていましが、それだけ2DとVRでは撮影のやり方が違うのでしょう。
そんな彼女たちですが、ハメ撮りVRなら演技力のなさが解消されています。

ハメ撮りVRの
最もいい点です
「VRの演技力が低い女優」の名前をあげることはしませんが、思いあたる女優がいたら、監督は起用してほしいと願います。
固定カメラにはない臨場感を生んだハメ撮りVR
ハメ撮りVRは動きすぎると「VR酔い」を引き起こしますが、現実的な「ちょっとした揺れ」なら臨場感がアップするので、リアルセックス体験ができます。


例えばベッドの揺れ。騎乗位でカメラが上下に揺れ、脳が「セックスしている」と錯覚を起こすので、速攻で射精してしまうことも。
また、視線やキスの位置ズレも起きにくくなっているため、没入感も高くなっています。
攻めたい「Sの男性」の欲望を満たす
今までに「男性主導セックス」のアダルトVRもありましたが、やはり固定カメラではできることに限界がありました。
しかしハメ撮りVRなら、男優が攻めに回る作品も撮影できるようになり、「M女をヒイヒイ言わせたい」という男性の需要を満たす作品も生まれています。


アダルトVRは男性が「受け」に回る作品ばかりで、Sな男性は不満に感じることも多かったようですが、ハメ撮りVRが解決してくれました。
今後に望まれるハメ撮りVRの改善点

ハメ撮りVRが登場してから数年がたち、今では多くの作品がリリースされています。

抜ける作品も増えました
とはいえ、まだまだ改善点は多数。特に「アダルトVR未経験者」は気をつける点があります。
「酔い」を可能な限り減らしてほしい
アダルトVR未経験者にとって不安になるのは、「VRで酔ってしまうのではないか」ということ。
「人による」としかいえませんが、ハメ撮りVRは歩いたり、左右に動くこともあるので、「VR酔い」が発生することもあります。

かなり改善されてはいますが、「うっ」となることはまだあるので、動き回る系、襲いかかる系には注意が必要です。
この「うっ」の回数が酔いではなく、射精時によるものに変わってくれることを願うばかりです。
画質はまだまだ向上の余地あり
通常のアダルトVRの画質は8K動画も増えて高画質化してきてきますが、ハメ撮りVRの画質はまだまだだと感じます。
小型化のため、カメラの性能が追いついていないのでしょう。そのため、固定カメラと比べると画質は劣っています。
ただ、技術の向上によって改善されるはずです。
まとめ
改善点はまだありますが、ハメ撮りVRは固定カメラでは表現できなかった世界を、ユーザーの目の前に広げてくれました。
画質がもっと向上すると、没入感はさらにアップして射精量はドバドバ。「攻めたい」という男性にとっても、最高のVRとなるでしょう。
ちなみに、ハメ撮りVRを開発しているのは、アダルトVRを国内に持ち込んだ「VRおじさん」こと鈴木さんです。
更なる改良を願い、応援していきましょう。
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